昔、某所で一緒に働いてた元メイドさん
彼女は見た目はクールだけど、たくさんのことに共感してくれた。
性格はサッパリしてるけど、こっちもリラックスできるというか
すごくラフな子で、そして何より超イケメンなメイドちゃんだった。
私は当時、彼女に対して彼氏のように甘え、腕を組みながら秋葉原を夜までデートすることもありました。
夜のアキバは、どこか切ないね。
二人でそんなことを言いながら、とらのあなやアニメイト、ゲーマーズのポスターがライトアップされているのを見て
どこにいくわけでもなく、ポテポテ歩いていました。
美少女ゲームの女の子キャラが、ただただ笑いかけてくる。
その表情になんか胸がキュッとなって。
あの時、お互い夢とか悩みとかあって。
真剣に悩んでいました。
当時の私は、カミングアウトすると
その子を本当の恋人のように思っていて、勝手に安心感を覚えていました。
『みーたんは、口が小さくてかわいい』とか
『今日の髪型すき』とかピンポイントで褒めてくれて。
『お前はあざといんだよ』
と言いながらも、甘やかしてくれるその居心地がすごいよかった。
そんな二人を、ギャルゲーや美少女ゲームのキャラが笑いながらこっちを見下ろしていて。
なんだか見透かされているような、悪いことできない気持ちになりました。
だから、この今の悩みややりたいことには、嘘はつかないぞ。と噛み締めながらメイドちゃんの二の腕にキュッと絡まって、腕をポンポンしてもらった記憶があります。
乙女だなー甘えてたなー
もう何十年も前の話なのに、実はまだまだしっかりとお友達で
こないだ、めいたびっ!の同人誌を
ねぇ、ねぇ見て!と写真を送ったら
『かわいすぎわろた』
『めっちゃおもしろそうやんけ、漫画!』
『絵うま!』
『会いたいよー』
と言ってくれて、えへへっと照れながらも涙が出そうになりました。
だってたくさん時が流れて、今は別々のお仕事をしているのに。
一言話しただけで、あの頃に戻れるの。
あのアキバの風景を思い出して
なんか悲しくなる。
あの風景、覚えてるかな?
思えば初めての私のアナログ漫画を、コミケの帰りにじっくり見てくれたのも彼女だったんだ。
あの頃みたいに甘えられなくなっちゃったけど、本当は甘えたいな。
がんばったね、って頭ポンポンしてほしい。
会えた時に、勇気出して言ってみようかな。
可愛いカッコしてかなきゃね。