私は自分のお給仕が好きで嫌いだ
晴れ時々雨ってかんじ?
自分のお給仕のテーマは
『安心、安全、穏やかと健康』です。
結構気に入っていて、自分にはしっくり来ていると思います。
実行できると、すき。
いいじゃんいいじゃん、みらとのお給仕いいじゃーん。となります。
ですが、忙しさで緊張すると、
脳内が停止してしまい
途端にパフォーマンス力が落ちてしまいます。
私は、これがすごく悩みであり、
自分のお給仕の中でここが大嫌いです。
わたし、すごくカッコつけなんだと思います。
カッコいいメイドさんで居たい。
だけど、致命的に忙しさに弱い人間です。
そしてめちゃくちゃにルール人間なので、かなりの頑固者です。
まずは飲食、ウェイトレス業務
お話は全てご提供が終わってから。なのに、うっかり、大切な業務が抜けしまっていたり
忘れてしまっていたりすると、
それに気づいた時には脳内で、私の中の藤原竜也が『どおしてなんだおおおおおおおお』と叫び出します。
こんなポンコツな所で、お待たせしてしまった方に嫌われてしまうのも怖いし
やっぱり根がオタクなので、その出来事が起こってからは一人反省会が始まってしまいます。(ぴんちょす…)
けど最近、目の前がパッと開ける言葉に出会う機会が多くて(自分からそういう言葉を手に入れられる場所に向かってるのかな?)
何人かに頭がスッキリとなる言葉を教えてもらいました。
一つは私が珍しく男の子キャラで推している、チェンソーマンのデンジからの言葉
『シリアスなこたぁ考えなくていっか!』
『楽しくねぇ事考えても楽しくねぇだけだからな!』
『そうなるかもしれねえし、ならねえかもしれねえだろ?』
です!!!
、、、だからなんだってんだよ?って人もいるかもしれない。わら
けど、わたしはこーいうシンプルな考えができないくらい頭が固いんです!
表情や顔つきはフニャフニャしてる癖に、自分でもびっくりするくらい頭が固いです。
変にルールに縛られてしまい(でもルールが好き)
お給仕してて困った時にメイドさんに相談すると
『えっ?これはこうすればよいのではないの?』
というシンプルな回答をいただくことが多いです。
どうやら、私は悩みすぎて思考がアルプス一万尺まで行ってしまうみたいです。ヤッホー…
最近はこの私の柔軟性がないせいで、人を傷つけてしまっていないか真剣に悩んでいます。
だから、たまにデンジの言葉を思い出して
あー、シンプルになんなきゃシンプルに。
目の前で起こっていることがすべてだよぅ…
と言い聞かせたらしています。
しかし悩みすぎてしまうところ
なんだかクヨクヨしていて嫌だし恥ずかしいし
そんな自分も嫌いで
せっかく応援してくれている人に対して、もっと堂々としていた方が安心感があるよなぁ。逆に不安な気持ちにさせちゃうよなぁ…うう…と思っていました。
話は変わりますが今日、
ふと地元を散歩していた時に
入ったことのないお茶屋さんを発見し、建物の感じが古く、入り口付近にあったお茶のセンスがとても自分好みだったのでちょっと覗いてみました。
「どんなお茶を探しているの?」と聞かれたので、
「リラックスできる、ノンカフェインのお茶を探しています!」と伝えると、様々なハーブをブレンドした『安眠、鎮静』と書かれたお茶をスッと指さしてくださいました。
私が主に抱える症状が仲良く手を繋いで並んでいたので、思わず、うわ、と笑ってしまい
「あ、これですね…」と返してしまいました。
亭主のおじさまは「悩み事があって、眠れないの?」と聞いてくださり
「そうなんですよね〜、、寝る前に悩んじゃう癖があって…」
と私はエヘヘと恥ずかしがりながら答えました。
するとおじさまは突然
「あなた、家に屋上ある?なかったら公園とかで、いいから、バカヤロ〜!!ってでっかい声で叫んでみてごらん?悩んでる時はそれがいいよ😆」
ととびきりの笑顔で言われたので
『お、oh...荒治療…』と思いましたが、せっかくのご厚意なので「ア〜〜〜叫ぶ感じですかぁ〜…」と返し、私はヘラヘラしながらお茶のパッケージの文字を何度も読み返していました。
そうしていると、おじさまに「あなたそれできる?ちょっと恥ずかしい?」と聞かれたので、私は正直に「んんー家に屋上もないですし、周りに聞こえたらちょーっと…」と答えました。
おじさまはあまり表情は変えずに「あのね、恥ずかしいって思うってことはそこまでの悩みってことだよ。」と返してくれたので、
その表情の変わらなさから
あぁ、きっと私と同じような人がこの安眠のお茶を求め、その度に同じようにお声がけしてくださってるんだなぁ。となんだか、ひとつこの店の洗礼を受けたような可愛らしい気持ちになりました。
そして、亭主さんが私に向けて言ってくださった言葉
「悩んでる姿って、むちゃくちゃカッコいいよ」
それは、『カッコいいもの』にとてつもなく憧れがある私にとって、まさかの方向からの褒め言葉でした。
「え!悩むってカッコいいんですか!?」
コロコロコミックに出てくるような少年の声で返す私になぜかおじさまは爆笑しながら
「悩む姿って、人間で1番かっこいいでしょ〜wwwあなた、レストラン行って悩まないの?んーどうしようかなぁ〜って悩んでる姿、考えてる姿、むちゃくちゃカッコいいよぉ〜www」
と体を揺らしながらお話してくれたので
私は「ほ、ほんとですかぁ…悩んでる私、クヨクヨしてて情けないって思ってて…か、かっこいいんですね!?」とお返しすると
「うんwカッコいいよぉ、悩めるってことはね、それだけ真剣で、カッコいいんだ」と断言してくださり
なんだここ…ヒーロー養成所?無料カウンセリング???
という気持ちでいっぱいになりました。
私は、なんとも言えない
今日からお前がヒーローだ!
と言われたような ほこほこした気持ちになったまま
レジ横にあるおいしそうなピーチとアプリコットのブレンドハーブティーの茶葉を指差し「これもおいしそうなのでください」と伝えました。
「これはグラム数に対してちょっと高価だから、リラックスだったらさっきの安眠のハーブティーだけで十分賄えるからいいんだよ?」と教えてくださったのですが
一種類だけだと飽きてしまうかもしれないですし
薬膳!というより、ちょっと遊び心のあるお茶もあると心の拠り所になるので2種類欲しい旨を伝えました。
おじさまは、「フゥン…」とちいかわに登場するウサギのような声を出しながら、手打ちの懐かしいレジでお会計してくださり小さなビニールの袋に入れてお茶を渡してくださいました。
定期的に地元には帰っているので、またお茶がなくなった頃にお茶を買いに来たいなー
またカッコいいよ!って言われたいなー
と思いながら、また来ます!ありがとうございました!と頭を下げてお店を出ました。
…こういうお気に入りのお店ができた時に、亭主の方がご年配だと、大変勝手な心配なのですが
『長く通えるといいなぁ、いつまでもお元気でいて欲しい。』と思ってしまうことがあります。
実際に、かかりつけだった病院のお医者さまがご高齢で病院を閉めてしまったケースも最近ありました…。
次行く時は、もっと明るい顔のかっこいい私で会いに行きたい!
しかし、自分よりだいぶ人生の先輩から
あなたカッコいいんだよ!
と言われるとは思ってもみなかったので、やっぱりカッコいいのはいいなぁ。だって、カッコいいから!
と再確認しました。
自分が1番カッコ悪い。と思っていたことは、どうやらカッコいいことだったらしく
これからも悩んでしまうたびに、やだなー
カッコ悪いなぁと思うと同時に
あ、でも今最強にカッコいいんだ。と思えると
ずいぶん心持ちが違うな。楽になるな。
と嬉しくなりました。
私は、最強にカッコ悪くてカッコいいメイドさんを目指して
明日からも葛藤してゆきます。
もっとカッケェメイドさんに!絶対に!なる!!!
宇佐美みらと